会長挨拶

会長 木村 理

山形大学医学部 消化器・一般外科 乳腺甲状腺外科 主任教授
木村 理


このたび、第172回東北外科集談会ならびに第98回日本胸部外科学会東北地方会・第87回日本小児外科学会東北地方会・第30回日本血管外科学会東北地方会を平成28年9月10日に山形市で開催させていただくことになりました。大変伝統のある本会を担当させていただくことになり、誠に光栄であるとともにその責任に身が引き締まる思いでございます。
本会はさまざまなサブスペシャリティー領域の若手からベテラン外科医までが一堂に会し、喧々諤々の活発な討論を行いながら、まさに東北の外科の歴史を形作ってきた会であります。最近では研修医はもとより、学生にも発表の機会が与えられ、外科医育成の場としても大きな役割を果たしてきているところです。これからまさに新しい専門医制度がスタートしようとしている中で取得を目指す研修医にとっても非常に良い勉強の機会となるでしょう。こうした本会開催の意義を考えますに、歴代会長ならびに関係各位に心より敬意を表するところであります。
例年、本会と並行して、日本外科学会の生涯教育セミナーが開催されます。今回のテーマは「胃癌」で、その病因論、疫学からガイドライン、また腹腔鏡手術、高齢者治療、化学療法についてそれぞれエキスパートからご講演をいただくことになっております。是非このセミナーにも多くの先生方にご参加いただき、胃癌についての知識をアップデートする良い機会にしていただければと考えております。
秋さわやかな9月の山形は、名物の芋煮など秋の味覚たっぷりの季節でもあります。まさに本会も実り多い会となりますよう、スタッフ一同鋭意準備を進めて参ります。是非、多くの皆様にご参集いただき、東北の外科を盛り上げるべく活発な議論をお願いできれば幸いです。皆様の山形へのお越しを心よりお待ち申し上げております。