会長挨拶

つながり、ひろがる循環制御の新時代

　この度、第44回日本循環制御医学会総会・学術集会を2023年6月30日（金）～7月1日（土）の2日間にわたり、青森県弘前市（アートホテル弘前シティ）において開催させていただくことになりました。開催形式は、新型コロナウイルス感染状況を見極めながらになりますが、現時点では現地開催のみの予定です。
　日本循環制御医学会は、麻酔科医、循環器内科医、心臓血管外科医、生理学や薬理学をはじめとする基礎医学研究者など、循環制御に関わる様々な分野の専門家からなる横断的な学会です。コロナ禍が長く続き、人と人とのつながりが見いだしにくくなっている昨今、異なった分野の専門家とのつながりを構築し維持することは難しくなっています。一方で、医学の進歩はとどまることなく、循環器病学の分野ではTAVIなどの専門性に特化したカテーテル的治療手技が広く実施されるようになりました。さらに、超高齢社会を迎えている我が国では、複数の疾患を抱えている患者さんが多くなり、患者さんの基礎疾患に配慮した治療手技の実施が求められるようになっています。このような状況を踏まえ、本学術集会のテーマを｢つながり、ひろがる循環制御の新時代｣といたしました。異なった分野の専門家がつながり、交流をさらに深め、循環制御の新時代を築きあげていく、その機会を作ることができたら、という思いを込めています。
学術集会としては、参加される皆様にとって実りある会になるよう、特別講演、教育講演、シンポジウム、一般演題など、十分に議論できるような企画を準備しております。開催地である青森県は、世界文化遺産である三内丸山遺跡などの縄文遺跡群や、世界自然遺産である白神山地を有し、文化や自然に恵まれています。また、美味しい海の幸や山の幸も豊富です。
多くの先生方にお会いし、交流できることを楽しみにしております。皆様のお越しをお待ちしております。