第77回 日本人類学会大会

ご挨拶

第77回日本人類学会大会を仙台市の東北大学星陵キャンパスで開催することになりました。大会長を務めさせていただきます東北大学大学院歯学研究科の鈴木敏彦と申します。2023年10月7日(土)、8日(日)、9日(月・祝日)の3日間、完全対面での開催に向けて現在鋭意準備を進めております。日本人類学会が仙台で開催されるのは,昭和40(1965)年の第20回日本人類学会・日本民族学会連合大会以来のこととなるようです。半世紀以上の年月を超えて,仙台での開催をお世話させていただくことを非常に光栄に思います。

昨今の世界規模での自然災害や感染症は我々人類に課せられた試練でもあり、この逆境を乗り越えて人類が地球上で生きていくため人類学が果たす役割はますます大きくなっていると言えます。日本人類学会大会の場合,大会テーマを掲げることは多くはないようですが,東日本大震災からの復興を遂げた宮城県で行われる本大会を、この先人類が地球で暮らし続けていくためのアイディアやヒントを人類学の研究者が提案する絶好の機会ととらえ,本大会では「この先の人類へ〜持続可能社会を支える人類学〜」をテーマとし,各種企画を練っております。

会場となる東北大学星陵キャンパスは,東北大学の医学系の研究科・研究所が集まるメディカルセンター的な位置づけです。なかなか全国規模の学会に適した講義室等を確保することが難しく,会場が分散してしまいました。会場の規模や移動等で参加者の皆様にはご不便・ご迷惑をおかけすることになり,非常に心苦しく思っておりますが,何卒ご容赦いただければ幸いです。

なお,冒頭にも申し上げました通り,現段階においては完全対面で開催する方向で準備を進めておりますが,昨今の社会情勢を鑑み,開催方法についてはその都度判断を行っていきたいと考えております。他方,人の移動が活発になってきますと時期によっては仙台市内のホテルの予約も取りにくくなることがあるようです。大会に関する様々な情報に関しましては大会Webサイトを随時更新していきますので,折に触れご確認いただければと思います。

第77回日本人類学会大会長
鈴木 敏彦