ご挨拶

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第24回日本赤十字看護学術集会長を努めさせていただくことを、大変光栄に存じております。赤十字看護学会員が全国から一堂に集い学び合う貴重な機会として、今回の学術集会は宮城県仙台市において集合形式での開催としました。多くの赤十字関係者や赤十字以外の看護職並びに将来看護師を目指している看護学生の方々が仙台に足をお運びくださるよう願っています。

学術集会のテーマは「赤十字看護の伝承と躍進」としました。近年増加する自然災害や新興感染症、世界的な人道危機など、私たちを取り巻く環境は様々な危機にさらされています。人々の生活や健康を脅かす事態には、いつの時代にも看護は重要な役割を果たしてきましたが、私たちは「人道」を礎にいくつもの危機を乗り越えてきました。赤十字の財産となる経験知を伝承する意味を、今改めて強く感じています。そして一方では、多様化する危機に直面する場面では、変化を恐れず新しいものを取り入れ、さらなる改善や発展に向けて果敢にチャレンジしていきたいと思います。
このようなテーマにちなんで今回の学術集会では、2つのシンポジウムを予定しています。一つは、様々な活動場面での人道をテーマに、もう一つは、看護師としての生涯の学びをテーマにしました。また、基調講演は日本赤十字看護大学看護学科特任教授　日本赤十字国際人道研究センター所長の井上忠男先生、特別講演は東北医科薬科大学医学部特任教授の賀来満夫先生です。さらに特別企画、テーマセッション、一般演題もございます。

会期は7月29日（土）、30日（日）で、会場は仙台市戦災復興記念館です。伊達政宗の青葉城址、日本三景の松島などの名所や、牛タン、鮨、ずんだ餅など美味しい郷土料理もたくさんあります。石巻まで足を伸ばし震災からの復興をご覧いただけるよう、前日には東日本大震災の被災地である石巻にて、「みやぎ東日本大震災津波伝承館」の見学や語り部のツアーなどオプション企画も用意しましたので、お時間がある方はぜひこちらもご参加ください。多くの方にご参加いただき、大いに学び、同時に親睦を深める時間となることを願っております。