第52回日本臓器保存生物医学会学術集会
会長 岡田 克典
東北大学加齢医学研究所呼吸器外科学分野・教授
この度、第52回日本臓器保存生物医学会学術集会を2026年11月13日(木)・14日に、東北大学医学部開設百周年記念ホール(星陵オーディトリアム)で開催することになりました。仙台での開催は、2011年の近藤 丘会長以来、15年ぶりとなります。伝統ある本会を、仙台で開催させていただくことを大変光栄に存じております。
本学会は、臓器移植・臓器保存のみならず、臓器生物学全般を対象とした研究会として1974年に発足しました。1993年より外科学・移植医学のみならず、基礎医学、工学、薬学、生命科学など広範な分野の学問が加わって「日本臓器保存生物医学会」となり、現在に至っています。
今回の学術集会のテーマは
「恒常性を考える―学問融合で切り拓く臓器保存の未来―」としました。
現在、臓器移植医療で主に用いられている浸漬冷却保存、欧米を中心に普及し日本でも臨床応用が開始されている機械灌流保存のいずれにおいても、保存中に臓器の恒常性を保つことが移植後に臓器機能が十分に発揮されることの鍵となります。また、機械灌流保存においては、臓器の恒常性を精緻にモニタリングする技術の確立も重要な課題です。さらに、移植後には、臓器のみならずレシピエントの身体全体の恒常性維持を念頭に置いた術後管理が必要となります。本学術集会では、これら「恒常性」に関わるテーマを多面的に議論できるセッションを企画いたします。
一方、「学問融合」は、異なる学問領域の研究者が協力しあうことで新たなイノベーションを創出するといった概念であり、複雑な課題を解決するために非常に重要であることが近年の研究で明らかになっています。本学会は、従来より、臨床医学、基礎医学、看護学、細胞生物学、薬学、検査学、工学などの多領域の研究者が、一つのテーマに対して複数の異なる視点からディスカッションを行う、他に類を見ない学際的な特徴を有します。本学術集会も、この学際性という本会の強みを最大限に発揮し、参加者の皆様の研究がより一層発展する機会を提供できるものにしたいと思います。
仙台の11月中旬は、街路樹が鮮やかに色づく美しい季節です。ポスターと学術集会トップページに掲載した定禅寺通のケヤキ並木は、「杜の都」仙台のシンボルです。学術集会とともに、ぜひ仙台の魅力もお楽しみいただけるよう準備してまいります。多数のご参加をお待ちしております。
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