
会長挨拶

日本消化器病学会東北支部第220回例会
櫻庭 裕丈
(弘前大学大学院医学研究科 消化器血液免疫内科学講座)

第175回日本消化器内視鏡学会東北支部例会
花畑 憲洋
(青森県立中央病院 消化器内科)
このたび「未来につなぐ消化器病学と消化器内視鏡学の知と技」をテーマに、日本消化器病学会東北支部第220回例会ならびに第175回日本消化器内視鏡学会東北支部例会を合同で、令和8年2月6日(金)・7日(土)の2日間、フォレスト仙台にて開催する運びとなりました。
歴史と伝統を誇る東北支部の例会を担当させていただくことは大変光栄であり、このような機会をお与えくださいました会員の皆様に心より御礼申し上げます。
近年、消化器病学および内視鏡学の領域はめざましい進歩を遂げています。新しい薬物療法や内視鏡技術、AIを用いた診断支援などが次々と導入される一方で、従来の知見や手技が新たな価値をもって再評価される機会も増えております。本例会では、その「知と技」を次世代にしっかりと継承し、さらに発展させるため、多彩なプログラムを企画いたしました。
とりわけ、若手医師による発表や、先達からの経験に基づく提言は、本学会の大きな柱となります。これから専門医を目指す研修医・専攻医の皆さんが挑戦し、先輩方から学びを得ることで、知識と技術が世代を超えてつながっていくことを期待しております。
さらに、診療科を超えた連携や、働き方改革を踏まえた新しい教育の在り方など、私たちが直面する現代的課題について議論を深める場も設けました。また、消化器病学会キャリア支援委員会と内視鏡学会女性医師の会による合同セッション、そして「覚えておきたい消化器内科の希少疾患」をテーマとした症例検討の専門医セミナーも企画しております。多数の演題登録とご参加を心よりお待ち申し上げるとともに、本会での活発な発表と討論が、明日からの臨床に直結する新たな気づきや実践につながることを願っております。
結びに、本例会の開催にあたりご尽力いただきました関係各位に厚く御礼申し上げますとともに、参加される皆様にとって実り多き二日間となりますことを祈念し、開催のご挨拶にかえさせていただきます。