会長挨拶

谷川原 真吾

第11回 母と子のメンタルヘルスフォーラムin宮城
-親子の絆とメンタルヘルス-

大会長 谷川原 真吾

(宮城県産婦人科医会 会長)

日本産婦人科医会第11回母と子のメンタルヘルスフォーラムを2026年5月31日(日)仙台市において宮城県産婦人科医会が担当させていただくこととなりました 。会場は仙台国際センター展示棟で、JR仙台駅から仙台市営地下鉄東西線で5分の好アクセスの施設です。併設する会議棟は現在大規模改修工事中で立入が出来なくなっておりますのでご来場の際は注意してください。

我が国の周産期医療は世界のトップレベルですが、少子化の進行に歯止めがかからず出生数は減少の一途をたどっています。一方で妊産婦の自殺と乳幼児虐待が大きな社会問題になっており、背景には妊産婦のメンタルヘルスが深く関与していることが明らかとなっています。日本産婦人科医会はこのような悲劇の発生を防止する目的で2015年より母と子のメンタルヘルスフォーラムを開催しています。来年は東日本大震災から15年目の節目の年であり、妊産婦とその家族を支えたいという思いを込めて本フォーラムのテーマを「家族の絆とメンタルヘルス」といたしました。

宮城県産婦人科医会では2017年に宮城県妊産婦メンタルヘルス協議会を立ち上げ、2018年には妊産婦の受診可能な精神科・心療内科機関等リストを作成しました。協議会の運営は2019年に行政に移管され、仙台市と宮城県が交互に担当して妊産婦メンタルヘルス連絡会議を開催し、産科・小児科・精神科・行政の多職種が連携してリスクのある妊婦に対して継続的かつ切れ目のない支援をするための協議を継続しています。また2025年3月には妊産婦の受診可能な精神科・心療内科機関等リストを改訂し、医療現場で活用しています。

フォーラムの基調講演は、相良洋子先生(日本産婦人科医会常務理事)に「少子化の行方 ~女性たちはなぜこどもを生まないのか~」をお話し頂きます。次に渡邉博幸先生(学而会木村病院院長)から「妊産婦メンタルヘルスのネットワーク」についてご講演いただきます。ランチョンセミナーは大田千晴先生(東北大学発達環境医学分野教授)に「出生コホート調査からみた母子のメンタルヘルス」、教育講演は富田芙弥先生(東北大学病院産婦人科)に「妊娠前から始めるチーム医療-プレコンセプションケアが周産期予後を変える-」と榊浩平先生(東北大学応用認知神経科学センター研究教育戦略部門助教)に「スマホはどこまで脳を壊すか」の講演をお願いしました。シンポジウムでは「宮城県の妊産婦メンタルヘルスの取組み」について5人の先生から発表いただき妊産婦メンタルヘルスを取り巻く現状と課題について討論を行います。

周産期メンタルヘルスに従事されている多くの皆さんの熱心な討論を期待しております。この時期みちのく仙台は春の行楽シーズンです。多くの皆さまのご参加をお待ちしております。

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