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会長挨拶

富田 泰史(弘前大学大学院医学研究科 循環器腎臓内科学講座教授)

第63回日本循環器病予防学会学術集会

会長 富田 泰史

(弘前大学大学院医学研究科
循環器腎臓内科学講座教授)

実装が拓く循環器病予防の未来
― Well-beingの実現へ ―

この度、第63回日本循環器病予防学会学術集会を、2027年7月10日(土)、11日(日)の両日、青森市のリンクステーションホール青森にて開催させていただくことになりました。青森県での開催は、第15回(1980年、弘前開催、佐々木直亮大会長)、第30回(1995年、青森開催、小野寺庚午大会長)に続き、今回で3回目となります。

日本循環器病予防学会は、1966年に脳卒中と高血圧の制圧を目的として設立された「日本循環器管理研究協議会(日循協)」を起源としています。これまで、医療、保健、栄養、行政などの多職種が連携し、疫学・臨床研究から保健指導、社会実装に至るまで、循環器病予防に幅広く取り組んできました。近年では、こうした知見を地域社会に実装し、自治体、医療機関、地域住民が一体となって予防に取り組む活動も各地に広がっています。今後の循環器病予防においては、疾患の発症を抑えるだけでなく、人々が身体的・精神的・社会的に満たされた状態、すなわち「well-being」の実現を視野に入れた新たな展開が求められます。そこで本学術集会のテーマを、「実装が拓く循環器病予防の未来 ― Well-beingの実現へ ―」といたしました。本学術集会では、「実装」を起点として、地域から社会へ、そしてwell-beingの向上へとつながる循環器病予防の未来像を、多角的に議論したいと考えております。多職種連携のさらなる深化、デジタルヘルスの活用、行動変容の科学の発展などを通じて、エビデンスを社会に還元し、持続可能で実効性のある予防戦略を構築することが重要です。本学会が、これまでの知見と実践を結びつけ、循環器病予防の未来を切り拓く契機となることを期待しております。

開催地である青森県は、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する三内丸山遺跡をはじめ、世界自然遺産・白神山地や雄大な八甲田連峰など、悠久の歴史と豊かな自然に恵まれています。陸奥湾や津軽海峡で育まれた新鮮な海の幸や豊かな大地が育む山の幸も、青森ならではの魅力です。学術集会が開催される7月の青森は、木々の緑が鮮やかに輝く比較的過ごしやすい季節です。本学術集会が実り多い学術交流の場となるとともに、青森の歴史、文化、自然、そして食の魅力に触れていただく機会となれば幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

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