
会長挨拶

第68回日本卵子学会学術集会
会長 木村 直子
(山形大学大学院農学研究科 教授)
諸先輩先生方をはじめ、30年以上にわたりご指導を賜りました本学会の第68回集会を主催させていただく機会を賜り、誠に光栄に存じます。山形県での開催は、1992年に山形大学医学部 廣井正彦会長のもとで開催された第33回集会以来、35年ぶりと聞いております。
小職は基礎研究者の立場で、マウスや産業動物の卵子や初期胚の体外発育に及ぼす環境要因について研究を重ねる中、「成熟卵の質」に、その後の受精能、胚発生能、着床能までも左右する初源的要因があることを強く認識し、質の高い成熟卵が得られる培養法に取り組んでおります。本集会が会員の皆様それぞれの研究視点で知見を深め、現状の課題を乗り越える起点になればという思いを込めて、第68回集会のテーマは「卵子学の深化と挑戦~採る・培う・創る~」といたしました。本集会では、基礎・臨床研究者、臨床医、胚培養士をはじめとするART技術者による多角的視点から、発生能や妊孕能に優れた配偶子あるいは初期胚の本質を理解し、それらを適切に評価・選別し、ポテンシャルを高めるための核心的技術や知見を共有する場にできればと考えております。
本集会では、プログラム委員長の髙橋俊文教授(福島県立医科大学)を中心に、企画を進め、基礎から臨床、その周辺学術領域までを俯瞰できる密度の高いプログラム編成を目指し、シンポジウム等の拡充に努めます。またART技術者を対象とする実践的セッションに関するプログラム等も準備しております。発表形式は、口頭発表とポスター発表を実施します。併せて、本集会が実り多い交流と学びの場となるよう、受け入れ環境の充実にも注力すべく、実行委員長の横尾正樹教授(秋田県立大学)を中心に、地方都市ならではの特色を出したホスピタリティで、皆様をお迎えする準備を進めております。
ご支援・協賛を賜れます企業・団体様におかれましては、皆様の多大なるご協力の下で、生命を繋ぐ学術・医療基盤の最新知見の提供の場となり、臨床医、ART技術者を介したART臨床成績の向上に資する学術集会となるよう、関係者一同、力を尽くしてまいる所存でございます。
多くの会員の皆様からの演題登録をお待ちしております。山形で皆様にお会いできることを、一同心待ちにしております。
