
会長挨拶

第45回アルコール医学生物学研究会学術集会
会長 正宗 淳
東北大学大学院医学系研究科消化器病態学分野
テーマ「アルコール医学の深化」
このたび、第45回アルコール医学生物学研究会学術集会を2026年2月6日(金)・7日(土)に仙台市の仙台国際センターで開催することになりました。歴史と伝統のある本学術集会を担当させていただくことを大変に光栄に存じます。
アルコール医学生物学研究会は、1981年に開催されたセミナー「アルコール代謝と肝障害」に端を発した「アルコール代謝と肝」研究会を前身として発足した伝統ある研究会です。肝臓からスタートした研究会ですが、アルコールに関連する様々な臓器障害について、内科学、精神医学、法医学、薬理学など多様な学術領域の研究者が一堂に会して活発な議論を行い、アルコール医学生物学の発展に大きく寄与してきました。
コロナ禍を経て、社会の飲酒習慣に大きな変化がもたらされました。リモートワークや自宅時間の増加により、飲食店での飲酒、いわゆる外飲み需要が減少した一方で、ウイスキーやチューハイ、カクテルなどの家飲み需要が拡大したとも言われています。また、近年、低アルコール飲料やアルコール代替飲料の拡がりが飲酒習慣に多様な選択肢を提供しています。これらの変化により、アルコール関連疾患の予防や治療においても、時代に合わせたより多様なアプローチが求められるようになっています。
第45回学術集会のテーマは「アルコール医学の深化」としました。アルコール医学生物学の研究におけるこれまでの知見をさらに深めるとともに、新たな発見を共有する場として、本学術集会が充実したものとなるよう準備を進めております。様々な学術領域の先生方にご参加いただき、充実した議論を交わし、学術の深化を図りたいと考えております。多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げております。