プログラム

日程表

2025年8月22日(金)

第1会場 星陵オーディトリアム 講堂

シンポジウム1(10:10〜11:30)
テーマ:ここまで分かる筋病理

座長: 井泉 瑠美子(仙台西多賀病院)
江浦 信之(奈良県立医科大学)

ヒト・動物に限らず筋検体を用いて最新技術を用いて診断や研究をされている先生方をお招きし、その手法の紹介や研究への応用をお話いただくことを主眼とする。基礎と臨床をつなぎ、筋病理(検体)のもつ意義や可能性を改めて感じられるようなセッションとしたい。

演者: S1-1 江浦 信之(奈良県立医科大学)
「患者由来筋病理検体を用いたシングル核トランスクリプトーム解析による眼咽頭遠位型ミオパチーの病態解明」
S1-2 池田 善彦(国立循環器病研究センター)
「心内膜心筋生検の留意事項と筋疾患を伴う心筋症の病理」
S1-3 井上 菜穂子(日本大学)
「質量分析イメージングを用いた骨格筋脂質代謝物の局在可視化」
S1-4 齋藤 良彦(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
「深層学習を基盤とした筋病理診断アルゴリズムの開発と臨床応用に向けた展望」

シンポジウム2(13:10〜14:30)
テーマ:病態研究から拓く筋疾患治療の新時代

座長: 鈴木 直輝(東北大学)
池田 真理子(高知大学)

筋疾患の治療開発は、分子病態の解明と革新的技術の開発により、大きな転換期を迎えている。本シンポジウムでは、代表的な筋疾患における最新の治療開発の現状と展望について、第一線の研究者が議論を展開する。筋強直性ジストロフィーについては、RNA異常の修正に着目した治療戦略と、それに基づく新規治療薬開発の最新知見を紹介する。ミトコンドリア機能異常を伴う疾患に対しては、エネルギー代謝の観点から新規治療標的の同定と治療法開発の可能性を検討する。デュシェンヌ型筋ジストロフィーでは、エクソンスキッピング療法の臨床応用の現状と治療効果、さらには次世代治療法の展望について論じる。また、福山型筋ジストロフィーにおける細胞骨格タンパク質の異常に着目した治療戦略と、それに基づく治療法開発の進捗について報告する。本シンポジウムを通じて、基礎研究の成果を臨床応用へと橋渡しする新たな治療パラダイムを提示し、筋疾患治療の新時代の展望を示したい。

演者: S2-1 中森 雅之(山口大学)
「筋強直性ジストロフィーの病態と治療開発」
S2-2 豊原 敬文(東北大学)
「ヒトiPS細胞病態モデルを用いた筋疾患に対する治療法の開発」
S2-3 青木 吉嗣(国立精神・神経医療研究センター)
「デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するエクソン・スキップ治療の最前線と次世代治療戦略」
S2-4 池田 真理子(高知大学)
「福山型筋ジストロフィーに対する治療法開発研究」

シンポジウム3(14:40〜16:00)
テーマ:骨格筋の量と質を司る分子基盤

座長: 小野 悠介(熊本大学)
林地 のぞみ(順天堂大学)

骨格筋は運動器かつ体重の4割を占める生体内最大のエネルギー代謝臓器である。骨格筋機能の低下は全身性の代謝に影響を与えるため、骨格筋の「量」のみならず「質」を適切に制御し改善することは、運動器障害のみならず、近年増加の一途を辿る2型糖尿病等の代謝性疾患に対する予防治療戦略になると考えられる。本シンポジウムでは、骨格筋の量と質を制御するメカニズムの統合的理解を目指して、特に、転写因子、液性因子、微量元素、糖鎖修飾の面からアプローチされている先生方をお招きし、骨格筋の発生・分化・再生といった多角的視点から最新知見をご紹介いただく。

演者: S3-1 亀井 康富(京都府立大学)
「マウス骨格筋老化制御におけるDNAメチル化の役割」
S3-2 林地 のぞみ(順天堂大学)
「骨格筋における糖鎖転移酵素Fut8の働き」
S3-3 原 雄二(静岡県立大学)
「筋衛星細胞における機械受容イオンチャネル群の役割」
S3-4 北嶋 康雄(広島大学)
「筋融合を促進する生理活性物質の同定」
S3-5 藤田 諒(筑波大学)
「骨格筋線維タイプ制御機構の発見と骨格筋進化・機能革新への展望」

第2会場 星陵オーディトリアム 大会議室

一般演題1(10:10〜11:20)
テーマ:筋発生・再生・幹細胞

座長: 細山 徹(国立長寿医療研究センター)
谷端 淳(東京慈恵会医科大学)
演者: O-01 定木 駿弥(筑波大学)
「筋線維タイプスイッチングの新規モデル:誘導型大Maf群転写因子欠損マウスモデルの解析」
O-02 徳田 奈央(札幌医科大学)
「筋サテライト細胞非依存的な筋修復機構の解明」
O-03 乾 雅史(明治大学)
「マウス胚における筋腱結合の可視化」
O-04 日下部 詢弥(東北大学)
「Mitochonic acid-5(MA-5)による骨格筋損傷への影響」
O-05 鈴木 貴弘(九州大学)
「筋芽細胞が産生するsemaphorin 3Eは筋管形成に寄与する」
O-06 長名シオン(国士舘大学)
「アミノペプチダーゼLAP3欠損は雌性マウスにおいて筋萎縮を引き起こす」
O-07 酒井 大史(愛媛大学)
「Pax7転写共役因子の網羅的解析」

一般演題2(13:20〜14:20)
テーマ:代謝・栄養・リハビリテーション

座長: 和田 英治(東京医科大学)
邦武 克彦(国立精神・神経医療研究センター)
演者: O-08 細川 元靖(愛媛大学)
「SFPQを基軸とする長鎖遺伝子発現制御機構の解明と、それによる骨格筋ミトコンドリア機能制御と筋量維持」
O-09 山田 麻未(名古屋市立大学)
「高脂肪食摂取による糖代謝機能の低下に対する骨格筋のp62の役割」
O-10 大野木 孝嘉(東北大学)
「骨格筋におけるNRF2の活性化はメスマウスにおいて持久力を向上する」
O-11 演題取下げ
O-12 芦田 雪(国立精神・神経医療研究センター)
「プレコンディショニング収縮による筋保護効果におけるRRADの機能的役割の解明」
O-13 小畑 景祐(東北大学)
「下肢切断者の歩行獲得と骨格筋量および質との関連に関する後方視的観察研究」

一般演題3(14:30〜15:30)
テーマ:サルコペニア・加齢・多臓器連関

座長: 常陸 圭介(藤田医科大学)
長名 シオン(国士舘大学)
演者: O-14 大澤 裕(川崎医科大学)
「マイオスタチン阻害は長寿蛋白質α-Klotho欠損マウスの寿命を延長する」
O-15 竹岩 俊彦(東京都健康長寿医療センター)
「筋肉のミトコンドリア呼吸鎖超複合体の形成を促進する薬剤の探索・同定とその筋肉機能の向上に担う役割」
O-16 山下 由莉(順天堂大学)
「骨格筋の加齢性変化におけるパールカンの役割」
O-17 伊藤 尚基(国立長寿医療研究センター)
「外側視床下部におけるNAD+代謝関連酵素Namptは骨格筋におけるCa2+シグナルを介して筋機能を制御する」
O-18 榎木 裕紀(慶應義塾大学)
「慢性腎臓病による病態関連因子がもたらす骨格筋萎縮」
O-19 宮城 翠(東北大学)
「サルコペニア及び骨粗鬆症が嚥下チーム依頼患者の嚥下障害重症度に与える影響」

NMJミニシンポジウム(15:45〜16:35)
テーマ:神経筋接合部の世界 ~骨格筋と神経の出会うところで~

座長: 池田 謙輔(東北大学)
鈴木 直輝(東北大学)

骨格筋は運動ニューロンの指令で動く臓器であり、骨格筋のみで働くわけではない。中枢からの指令を伝達するのは運動ニューロンと骨格筋を接続する神経筋接合部である。神経筋接合部(NMJ)は、その構造的特徴と精緻な分子メカニズムにより、効率的な神経伝達を可能にしている。本シンポジウムでは、NMJの基礎研究から臨床的知見まで、幅広い観点から議論を行う。筋萎縮性側索硬化症(ALS)におけるNMJの変性過程とシナプス可塑性の変化について最新の知見を共有する。また、NMJ形成を制御する分子メカニズムの解明と、その破綻がもたらす病態について検討する。重症筋無力症については、シナプス後膜の分子構築の変化と骨格筋における代償機構について議論する。さらに、NMJの特殊な構造に着目した分子動態解析手法の新展開についても報告する。本シンポジウムを通じて、神経筋接合部研究の現状と将来展望を示したい。

演者: MS1-1 原田 龍平(東北大学)
「シナプスプロテオーム解析による筋萎縮性側索硬化症の神経筋接合部病態の解明」
MS1-2 山梨 裕司(東京大学)
「神経筋接合部(NMJ)の形成・維持シグナルとNMJ標的治療」
MS1-3 重本 和宏(東京都健康長寿医療センター)
「NMJを標的とする筋萎縮治療薬の開発に有用なバイオマーカーの確立」
MS1-4 湯本 法弘(Jiksak Bioengineering)
「NMJの形成・維持メカニズムとその応用による新規薬物送達システムの開発」

2025年8月23日(土)

第1会場 星陵オーディトリアム 講堂

シンポジウム4(9:00〜10:20)
テーマ:先端バイオエンジニアリングが拓く高次筋組織構築技術と応用展開

座長: 淺原 弘嗣(東京科学大学)
神崎 展(東北大学)

骨格筋組織の機能評価と病態解析において、従来の二次元培養系では細胞外マトリックスの力学的特性や細胞配向性、組織としての収縮特性など、生体内の環境を十分に再現できないという本質的な課題があった。近年、iPS細胞由来筋細胞の三次元培養やマイクロデバイスを用いた新規培養基材の開発など、革新的な要素技術の統合により、生体に近い筋組織モデルの構築が可能となってきており、これらの培養系を用いた筋収縮力評価や代謝機能解析、疾患特異的表現型の再現など、基礎研究から創薬応用まで幅広い展開が期待される。本シンポジウムでは、これら最新の研究成果を共有し、筋組織モデルの将来展望について、基礎・応用の両面から発表いただく。

演者: S4-1 松﨑 賢寿(大阪大学)
「「硬さ」に基づく生命現象の定量解明」
S4-2 清水 一憲(名古屋大学)
「微小骨格筋組織の収縮応答評価システムの開発と非筋細胞共培養への応用展開」
S4-3 西澤 松彦(東北大学)
「骨格筋イオントロニクスデバイスの開発」
S4-4 岡田 洋平(愛知医科大学)
「ヒトiPS細胞由来骨格筋を用いた新たな神経筋疾患モデルの確立」
S4-5 松島 隆英(東京科学大学)
「ヒトiPS細胞を用いた人工腱組織の構築技術開発」

シンポジウム5(10:30〜11:50)
テーマ:身体を動かすことで伝播する運動器を主軸とした臓器連関の制御

座長: 富成 司(国立精神・神経医療研究センター)
岡崎 達馬(東北大学)

運動器とは、骨、筋、関節、神経、腱、靭帯といった多臓器が連携して働くことで身体運動を制御する仕組みを指す。近年、運動器の障害によって身体能力が低下した状態を「ロコモティブシンドローム」と呼び、要支援・要介護の大きな要因となる。また、運動は運動器だけでなく、認知機能の向上など脳神経系にも効果があり、循環器疾患や呼吸器疾患の予後を改善する事も明らかとなっている。そのため、超高齢社会の日本において、運動・リハビリテーションを介した運動器制御の理解はロコモティブシンドロームの予防のために重要な要素である。本シンポジウムでは身体を動かすことについて包括的に理解するため、最先端の運動器研究を進めておられる先生方に最新の成果・治験を発表いただく。

演者: S5-1 澤田 泰宏(国立障害者リハビリテーションセンター)
「運動による生体恒常性維持効果の分子機序解明に基づく、安全で極めて汎用性が高い慢性疾患治療・予防法の開発」
S5-2 山田 陽介(東北大学)
「水・エネルギー代謝と骨格筋老化との関係:生命をめぐる水と筋細胞をめぐる水」
S5-3 今井 祐記(愛媛大学)
「Single-cell atlasによる新たな筋骨連関メカニズムの解明」
S5-4 森山 英樹(神戸大学)
「運動による筋と骨の変化に基づく運動代替法の開発」

シンポジウム6(14:10〜15:30)
テーマ:サルコペニア研究の最前線-基礎から臨床まで-

座長: 上住 円(九州大学)
伊藤 尚基(国立長寿医療研究センター)

超高齢社会における日本において、加齢に伴う筋量・筋力の低下、いわゆるサルコペニアは喫緊の医学的・経済的課題となっている。サルコペニアの病態は複雑であり、サルコペニアを理解するためには筋線維だけでなく、骨格筋幹細胞、間葉系間質細胞、神経筋接合部など、骨格筋を取り巻く様々な細胞/器官の機能不全や臓器連関/外環境の変化に焦点をあてる必要がある。またこれらの加齢依存的な変化に着目した抗老化研究の発展も目覚ましいものがある。そこで本シンポジウムではサルコペニアの基礎から臨床まで、様々な観点からご研究をされている先生方をお招きし、サルコペニア研究の最前線で起きていることをご紹介いただく。

演者: S6-1 辰巳 隆一(九州大学)
「加齢に伴う筋幹細胞活性化因子HGFのニトロ化・不活化の発見から見えてきた予防・治療法の展望」
S6-2 上住 円(九州大学生体防御医学研究所)
「間葉系間質細胞の不均一性が支える筋健全性維持機構の解明」
S6-3 岩部 真人(日本医科大学)
「生活習慣病の克服に向けた新規運動指標エクササイズゲージの確立」
S6-4 大須賀 洋佑(国立長寿医療研究センター)
「超音波法による骨格筋評価の現状と課題」

シンポジウム7(15:40〜17:00)
テーマ:細胞間相互作用によって制御される骨格筋幹細胞の生物学と筋再生の理解

座長: 櫻井 英俊(京都大学)
深田 宗一朗(大阪大学)

筋固有の幹細胞であるサテライト細胞により,骨格筋の優れた再生能力は保証されている。しかし,サテライト細胞だけで筋再生が進行するわけではなく,サテライト細胞も含めた複数の異なる細胞同士の時空間的に秩序だったCell-Cell interactionが必須である。一方で,サテライト細胞による筋再生を妨害するCell-Cell interactionも存在する。しかしなぜこれらの違いが生まれてくるかについては,十分に理解されていない。本シンポジウムでは,サテライト細胞,マクロファージ,間葉系前駆細胞,血管内皮,筋線維といった,骨格筋を構成する主たる細胞間のCell-Cell interactionについて,異なるモデルを使用されている先生方に最新の成果を発表頂く。異なる結果のCell-Cell interactionであっても,そこに隠れた真理に辿り着くことをねらいとして,本シンポジウムを企画した。

演者: S7-1 大石 由美子(東京科学大学)
「シングルセルトランスクリプトームから読み解く筋再生・修復メカニズム」
S7-2 朝倉 淳(ミネソタ大学)
「筋ジストロフィー原因遺伝子JAG2による筋幹細胞制御」
S7-3 上住 聡芳(九州大学)
「筋再生と炎症収束をカップリングさせるメカニズム」
S7-4 二川 健(徳島大学)
「廃用性筋萎縮とミトコンドリア・アコニターゼ:骨格筋特異的かつドキシサイクリン(Dox)誘導型のAco2欠損マウスの解析」
S7-5 齋藤 悠城(札幌医科大学)
「老化細胞を中心とした細胞間ネットワークと骨格筋の再生・変性メカニズム」

第2会場 星陵オーディトリアム 大会議室

YIA受賞候補者講演(10:30〜11:50)

座長: 上住 聡芳(九州大学)
川原 玄理(東京医科大学)
演者: YIA-1 堀居 直希(熊本大学)
「マッスルメモリーを司る新規分子基盤の解明」
YIA-2 平野 航太郎(静岡県立大学)
「生体金属イオンが制御する骨格筋幹細胞の活性化機構」
YIA-3 藤野 悟央(東京大学)
「Antisense oligonucleotide NS-035 targeting pathogenic exon-trapping in Fukuyama muscular dystrophy: a phase 1 trial」
YIA-4 井上 朋也(神戸大学)
「運動による筋量増加における機械刺激感受性イオンチャネルPiezo1の機能解析」
YIA-5 佐々木 崇(東京大学)
「速筋特異的なSERCA1制御因子MCAREの同定とその生理的役割の解析」

SA受賞候補者講演(9:00〜10:20)

座長: 今井 祐記(愛媛大学)
本橋 紀夫(国立精神・神経医療研究センター)

一般演題4(14:00〜15:00)
テーマ:筋疾患病態

座長: 大澤 裕(川崎医科大学)
笠原 優子(東京大学)
演者: O-20 橋本 泰昌(関西医科大学)
「球脊髄性筋萎縮症における液-液相分離を標的とした酸化ストレス依存的な凝集タンパク質の病態解明」
O-21 鴻崎 香里奈(日本体育大学)
「VI型コラーゲン欠損マウス骨格筋の萎縮は速筋優位な筋群に発生し骨格筋ミトコンドリア超微形態異常と関連する」
O-22 宮崎 大吾(信州大学)
「ベッカー型筋ジストロフィーマウス骨格筋におけるnNOS発現低下と筋内血管形態の変化および血管障害説に基づいた治療戦略について」
O-23 西森 裕佳子(奈良県立医科大学)
「抗ミトコンドリアM2抗体陽性筋炎201例の臨床病理学的解析」
O-24 和田 英治(東京医科大学)
「核膜病における筋萎縮の病態メカニズム」
O-25 本橋 紀夫(国立精神・神経医療研究センター)
「筋脂質代謝制御による運動負荷応答と筋傷害耐性の獲得」

一般演題5(15:10〜16:10)
テーマ:筋疾患病態・治療

座長: 斉藤 史明(帝京大学)
柴崎 浩之(日本筋ジストロフィー協会)
演者: O-26 栗本 一基(奈良県立医科大学)
「細胞形態にリンクした封入体筋炎の高精度な1細胞空間トランスクリプトーム解析」
O-27 中村 尚子(東北大学)
「CK2αはDysferlinに結合しキナーゼ活性を介して骨格筋の細胞膜修復を促進する」
O-28 大塚 尭慶(新潟大学)
「脂肪浸潤抑制を目的とした筋変性治療のための再生工学的アプローチ」
O-29 小島 秀規(京都大学)
「microRNA-33阻害は骨格筋再生を促進することで筋ジストロフィーを改善する」
O-30 倉重 毅志(NHO呉医療センター)
「ミトコンドリア病患者の耐糖能異常に対するタウリンの有効性の検討」
O-31 富成 司(国立精神・神経医療研究センター)
「筋特異的ユビキチンリガーゼMuRF1を介した骨格筋萎縮病態の解析」

dysferlinミニシンポジウム(16:20~17:00)
テーマ:Dysferlin異常症研究の歩みと未来:仙台から発信する基礎と臨床の融合

座長: 髙橋 俊明(国立病院機構仙台西多賀病院)
小野 洋也(国立精神・神経医療研究センター)

Dysferlin異常症は、dysferlin遺伝子変異を原因とする筋ジストロフィーであり、三好型筋ジストロフィー1型および肢帯型筋ジストロフィーR2型(旧:2B型)を主要病型とする。本症の研究は、国内では東北大学および国立病院機構仙台西多賀病院により初期段階の臨床研究が開始され、その成果が国内外の研究の礎となった。以降、多くの施設や研究者が協力し、基礎から臨床にわたる幅広い研究が進展している。この歴史的背景を踏まえ、仙台で開催される日本筋学会学術集会において、本シンポジウムは企画された。Dysferlin研究の歩みを振り返るとともに、基礎研究と臨床研究を融合させた最新の知見を共有し、次世代の研究および治療開発の方向性について議論する。

演者: 高橋 俊明(国立病院機構仙台西多賀病院)
「Dysferlinの発見から仙台での研究」
三宅 克也(国際医療福祉大学)
「Liveイメージングで迫る骨格筋線維の膜修復と分泌されたマイオカインによる成長応答」
富永 香菜(山口大学)
「DYSF病的変異の分子機構解明とDysferlinopathyの新規治療戦略」

2025年8月22日(金)

星陵会館1階エントランス

ポスター(17:15〜18:00)
SA1

演者: SA-01 近藤 晋哉(防衛医科大学校)
「ドキソルビシンは筋損傷後の炎症性細胞浸潤を阻害し筋再生を不可逆的に障害する」
SA-02 橋口 巴南(九州大学)
「平滑筋発生過程におけるカハール介在細胞の局在Localization of Interstitial Cells of Cajal during smooth muscle development」
SA-03 Nguyen Anh(京都大学)
「Establishment of an immunodeficient UCMD rat model for evaluating iPSC-derived mesenchymal stromal cell transplantation」
SA-04 三輪 祐揮(慶應義塾大学)
「不動性筋萎縮における間葉系前駆細胞を介した免疫制御機構」
SA-05 内藤 雷(札幌医科大学)
「骨格筋の持久性適応におけるIL-1の役割」
SA-06 岸本 拓実(京都大学)
「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーのエピジェネティック異常の分子機構解明」

SA2

演者: SA-07 石田 茉莉夏(広島大学)
「抗cytosolic 5'-nucleotidase 1A抗体が陽性となった筋生検症例の検討」
SA-08 佐々木 大雄(防衛医科大学校)
「慢性腎不全では骨格筋幹細胞の機能異常が生じ筋萎縮・筋再生障害を呈する」
SA-09 呉 昕沢(東北大学)
「エストロゲン欠乏による骨格筋ミトコンドリア機能低下に対する有酸素運動の改善効果」
SA-10 江頭 咲希(九州大学)
「平滑筋発生における繊維芽細胞サブタイプの空間配置」
SA-11 青柳 雄大(静岡県立大学)
「筋衛星細胞における機械受容イオンチャネルTRPP2の役割解明」
SA-12 春日井 智也(東京農工大学)
「骨格筋細胞におけるBeta2 受容体シグナルを介した筋形成の制御機構」

SA3

演者: SA-13 工藤 優華(東洋大学)
「暑熱馴化によるマウス骨格筋水輸送能変化について」
SA-14 大越 一輝(国立精神・神経医療研究センター)
「筋萎縮性側索硬化症における小胞体ストレスと神経筋接合部機能低下の関連探索」
SA-15 吉原 育実(順天堂大学)
「敗血症性筋萎縮の病態解明とAMPを介した新たな治療戦略の探索」
SA-16 新堀 礼佳(札幌医科大学)
「事前の活動量がジストロフィン欠損筋の易損傷性に及ぼす影響」
SA-17 西垣 智子(神戸大学)
「身体活動低下モデルであるスモールケージ飼育の骨格筋と代謝への影響」

SA4

演者: SA-18 葛石 大入(北海道大学)
「糖尿病における骨格筋間葉系前駆細胞の運動応答」
SA-19 田鞠 亜沙乃(神戸大学)
「骨格筋損傷後のアイシングが筋再生過程におけるFAPの動態に及ぼす影響」
SA-20 竹中 良介(藤田医科大学)
「L-Arabinoseは筋芽細胞の老化を予防的に抑制する」
SA-21 髙戸谷 賢(東京農工大学)
「プロスタグランジンD2ファミリーによる筋線維への脂肪蓄積作用の解析」
SA-22 細川 美和(鳥取大学)
「Abnormal DUX4 expression in skeletal muscles of FSHD1 model mouse carrying a patient-derived 5Mb chromosome 4q35.

SA5

演者: 演者: SA-23 山内 菜緒(札幌医科大学)
「ジストロフィン/ユートロフィン二重欠損筋の機能は等尺性運動により改善されるか?」
SA-24 白柿 早瞳(東京科学大学)
「Xanthine oxidoreductase inhibitor promotes muscle function via ATP salvage and ROS reduction」
SA-25 金丸 ゆり(京都大学)
「Pompe病患者由来iPS細胞の遺伝子編集と細胞移植を組み合わせた細胞酵素補充療法の開発」
SA-26 新井 大地(東京農工大学)
「ブスルファンによる筋芽細胞の細胞老化誘導と筋分化能低下の解析」
SA-27 三木 麻有甫(京都大学)
「電気刺激筋収縮トレーニングが、DMDに対する細胞移植治療効果を向上させるメカニズムの解明」

ポスター(18:05〜18:50)
P1. 筋発生・再生・幹細胞

演者: P-01 佐藤 優子(九州大学)
「筋細胞分化に伴う遺伝子発現ダイナミクスと核内構造の再構成」
P-02 岩佐 和夫(石川県立看護大学)
「培養ヒト筋芽細胞におけるアセチルコリン受容体クラスター化は筋管細胞の収斂化を誘導し補体制御因子CD59の同部位への集簇に関与」
P-03 森田 尚宏(東京科学大学)
「単核マルチオミクス解析による成熟期マウス腱幹細胞の分子基盤とMkx依存的恒常性制御」
P-04 岩森 歌奈子(大阪大学)
「間葉系前駆細胞の脂肪分化制御機構」
P-05 洪 雅敏(東京科学大学)
「筋再生におけるRp58の機能解析」
P-06 ZHANG LIDAN(大阪大学)
「カルシトニン受容体抑制とエキソカインによる全身性のサテライト細胞増殖の分子機構」

P2. 筋肥大・萎縮など

演者: P-07 木村 美湧(大阪大学)
「炎症性Fibro-adipogenic progenitor cellによる筋再生不全機構の解明」
P-08 井上 敬夫(近畿大学)
「脳卒中易発性高血圧自然発症ラットにおいてTWEAKRは廃用性筋萎縮からの回復を抑制する」
P-09 常陸 圭介(藤田医科大学)
「速筋型ミオシンメチル化酵素Mettl21eの発現制御ネットワークの解明」
P-10 XU Jiayao(大阪大学)
「Opposite roles of TGF-b signaling in muscle satellite cell proliferation between muscle regeneration and hypertrophy」
P-11 矢澤 望実(東洋大学)
「高栄養条件下における骨格筋マイオカイン発現に対する暑熱刺激の抑制効果」
P-12 高橋 あゆみ(長崎大学)
「重症疾患筋障害ならびに重症疾患神経筋障害に対する骨格筋電気刺激の効果―ラットの実験モデルを用いた検証―」

P3. 病態研究1

演者: P-13 田口 徹(新潟医療福祉大学)
「複合持続ストレス負荷により生じる筋痛覚過敏の脊髄機構」
P-14 平向 洋介(鳥取大学)
「Generation of humanized Duchenne and Becker muscular dystrophy mouse models using human artificial chromosome」
P-15 笠原 優子(東京大学)
「筋拘縮型エーラス・ダンロス症候群におけるデルマタン硫酸4-O-硫酸転移酵素1(D4ST1)欠損に伴う筋病態」
P-16 塩田 智(奈良県立医科大学)
「Danon病におけるLAMP-2欠損によるオートファジー制御異常の解明」
P-17 中田 智史(順天堂大学)
「パールカン遺伝子異常に起因する筋興奮性と骨軟骨形成異常の解明」
P-18 太田 大樹(新潟医療福祉大学)
「高張食塩水誘発性筋痛モデルラットの筋組織像」

P4. 病態研究2

演者: P-19 金澤 佑治(北陸大学)
「骨格筋へのストレッチングがコラーゲン架橋形成因子に与える影響」
P-20 飯田 尚哉(近畿大学)
「ラット骨格筋におけるコラーゲン関連因子発現の概日リズム」
P-21 久保 純(大阪大学)
「長期培養と電気刺激を用いた骨格筋モデルの開発」
P-22 富永 直臣(山口大学)
「加齢骨格筋由来細胞外小胞によるレシピエント細胞への影響」
P-23 河尾 直之(近畿大学)
「低ナトリウム血症による骨量減少に関与するマイオカインの同定」
P-24 國富 太郎(順天堂大学)
「Single cell RNA sequencingと機械学習による骨格筋老化マーカーの抽出と予測モデルの構築」

P5.筋疾患・治療開発

演者: P-25 三瓶康汰(日本獣医生命科学大学)
「加速度・角速度センサを用いたイヌ筋ジストロフィーモデルの起き直り運動評価」 P-26 邦武 克彦(国立精神・神経医療研究センター)
「エクソン・スキップによるジストロフィン回復に伴い健常者様に近付く骨格筋形質膜の脂質組成」
P-27 上岡 雅菜(メディフォード株式会社)
「デュシェンヌ型筋ジストロフィーモデルマウスを用いた幹細胞投与効果の評価」 P-28 永楽 悠介(東京大学)
「免疫抑制薬タクロリムス投与によるデュシェンヌ型筋ジストロフィー治療:モデルラットを用いたPreliminary study」
P-29 穂積 裕幸(武田薬品工業株式会社)
「デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するゲノム編集治療のための新しい非ウイルス性/非脂質性送達方法の開発」
P-30 川原 玄理(東京医科大学)
「jag1遺伝子発現を亢進する薬剤によるDMDモデルゼブラフィッシュにおける筋組織異常の改善効果」

P6.ヒト病態・臨床研究

演者: P-31 斉藤 史明(帝京大学)
「VCP遺伝子変異を持つ封入体ミオパチー患者からの疾患特異的iPS細胞の作製とその解析」
P-32 高田 博仁(国立病院機構 青森病院)
「筋強直性ジストロフィーにおける肝インスリン抵抗性と肝線維化との関連性についての検討」
P-33 井上 貴美子(大阪刀根山医療センター)「Emery-Dreifuss型筋ジストロフィーの一剖検例」
P-34 柴﨑 浩之(日本筋ジストロフィー協会)
「PPI推進に向けたベッカー型筋ジストロフィー患者団体の取組」
P-35 米田 武士(FSHD JAPAN/日本筋ジストロフィー協会 FSHD分科会)
「FSHDおよびBMDの患者団体によるRemudyに関する実態調査」
P-36 俵 望(国立病院機構 熊本再春医療センター)
「筋疾患患者の骨折部位の検討」

Ex

演者: 金子 仁彦(東北大学)
「輪状咽頭筋切開術の際の筋検体で診断し得た、嚥下障害のみを呈する封入体筋炎の1例」
鈴木 直輝(東北大学)
「GNEミオパチーに対するアセノイラミン酸の開発と臨床応用」

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