通常プログラムに先行して、大会特別企画の内容をご紹介申し上げます。
なお本ページは随時更新して参ります。
12月3日(木)9:00~11:00
ねらい
メインテーマを実現するにあたり、示唆深い国内外の病院の事例をご紹介いただきます。
病院の気候変動対策、地域住民との対話、医療事故対策、他
| Hong Choon Chua, MD. (シンガポール国立病院院) |
| (Chief Executive Officer of Khoo Teck Puat Hospital & Yishun Health, Singapore) |
病院の高台移転(津波対策)、人口減少への備え、往診・在宅医療への工夫
| 高垣 有作 | (国保すさみ病院名誉院長、第65回全国国保地域医療学会学会長、第13回赤ひげ大賞受賞者) |
高垣有作先生(左)
地域循環型就労支援から地域ブランド構築へ:愛南町での精神科医療の先駆的取り組み
| 長野 敏宏 | (公益財団法人正光会御荘診療所長) |
ニューヨークで長年地域精神医療モデルを構築してきたアレン・フランシス医師(精神科医)が、ニューヨークブロンクス、イタリアのトリエステに続き、「言葉ではなく決定的な行動で偏見が解消された」世界3大モデルのひとつとしてPsychiatric Timesに紹介した取り組みです。フランシス医師は、次のように長野先生の取り組みを称えています。
「愛南町では、患者は、ホテル、スパ、レストランと、創造的なサービス、コンビニエンスストア、造園会社、介護施設、 水産会社、墓地、キャンプ場、利益のあがるアボカドやミカンを栽培する大規模果樹園の職員として働いている。」
「愛南町では、まちでの社会の営みに、また経済機能の源泉として包摂されている」
「心情的に優れているだけでなく、患者が障害年金ではなく一般就労で稼ぐことにより、経済的にも優れている。」
「愛南町でのほとんどの予算は、公的保険とビジネス収入(註:非営利法人の事業収入)の組み合わせで構成されている 」
ねらい
変化する社会で地域医療を担う医師は、地域医療の経験から育んだ哲学的思考と実臨床から練り上げたソーシャル・イノベーションで、先駆的な取り組みを続けてきました。
足跡を振り返ります。
12月3日(木)15:15~15:55
| 西山 杏奈 | (本居宣長記念館) |
源氏物語や古事記を研究し「もののあわれ」を示した国学者である本居宣長は、日中は往診で生計をたてていた松阪(三重県)の医師でした。晩年に門人に伝えた学問への姿勢(「うひ山ぶみ」)を含め、臨床経験と思想の形成との関係をご紹介いただきます。
12月3日(木)15:55~16:25
| 土屋 貴男 | (公立岩瀬病院院長、福島県) |
明治5年創立(当時東京以外で開設された病院は全国で2~3か所)。翌年に須賀川医学校が併設され、後藤新平をはじめ、全国から医療を志すものが学びました。1882年、板垣退助が暴漢に襲われた事件(「板垣死すとも自由は死せず」との言葉を述べる)で、板垣を診察した後藤新平の診断書も供覧いただける予定です。
12月3日(木)16:25~16:55
| 山内 一信 | (東員病院 認知症疾患医療センター院長、名古屋大学・藤田医科大学名誉教授、東海病院管理学研究会会長、日本医療・病院管理学会 名誉会員) |
【抄録】後藤新平は須賀川医学校で医学を勉強、その後、愛知県公立病院及医学校に着任、ローレツからの衛生学を学ぶとともに、大阪陸軍臨時病院で西南戦争負傷兵の治療にも参加し、衛生学の重要性を認識した。これをもとに『国家衛生論』を出版、その後、起こった海外での戦争からの帰還兵23万人の検疫を成功させた。この手法は、コロナ感染症の水際作戦、さらに今後起こるかもしれない新興感染症などに対しても、新たな示唆を与えると思われる。
ねらい
新たな地域医療構想の検討が始まり、医師偏在の是正に向けた総合的な対策パッケージの実装も進められています。人口減少と医師偏在という社会課題にいち早く直面している東北での先駆的な取り組みを共有し、今後都市部で深刻化するテーマへの手がかりとして議論します。
12月3日(木)13:00~14:30
| 丹野 弘晃 | (上十三まるごとネット:上十三地域医療圏、十和田市立中央病院で事業管理者、本セッション企画代表者) |
| 𠮷原 秀一 | (北鹿ヘルスケアネット:大舘市、大館市病院事業管理者) |
| 和泉 裕一 | (上川北部医療連携推進機構:上川北部二次医療圏、名寄市病院事業 [名寄市立総合病院・名寄東病院] 事業管理者) |
| 後藤 忠雄 | (複数診療所をネットワーク化した県北西部地域医療ネット:代表理事、県北西部地域医療センターセンター長) |
12月4日(金)9:30~11:30
| 座長: | 中野 徹 | (東北医科薬科大学の修学資金医師支援センター長) |
基調講演1:東北医科薬科大学医学部の歩み:設置から10年を迎えて
| 柴田 近 | (東北医科薬科大学学長、前医学部長) |
基調講演2:自治医科大学の歩み:設置から54年を迎えて
| 小谷 和彦 | (自治医科大学教授、地域枠医師等キャリアデザイン機構代表理事) |
パネルディスカッション
都道府県におけるキャリアコーディネータ制度の概要
| 指定発言: | 橋田 知明 | (東千葉メディカルセンター救命救急センター長、千葉県キャリアコーディネータ) |
12月3日(木)11:30~12:30(予定)
広島総合診療医養成プロジェクトとORIZURU(遠隔診療支援システム)について
| 講師: | 東條 環樹 | (広島大学病院総合診療医センターセンター長/北広島町雄鹿原診療所所長) |
| 司会: | 大佐賀 敦 | (東北医科薬科大学医学部医療情報学教室教授) |
共催:株式会社ファインデックス
ねらい
大規模地震の予知と風水害の激甚化に直面し、災害への備えは地域住民の医療を担う病院にとって大きな課題です。「病院を強くする」という観点に加えて、「災害に強い地域づくりに寄与する医療」という新しい取り組みを、ご一緒させて参りました組織と企画します。また貞観地震(869年)および東日本大震災(2011年)の震災遺構への見学を含むエクスカーションを企画します。
12月4日(金)10:00~11:30
災害科学国際研究所と地域医療(仮題)
| 栗山 進一 | (東北大学 災害科学国際研究所 教授) |
国連防災機関(UNDRR)と防災活動(仮題)
| 松岡 由季 | (UNDRR駐日代表):予定 |
United Nations Disaster Risk Reduction
(本部:ジュネーブ2000年発足)
| 目的: | 持続可能な開発に不可欠な要素としての防災の重要性を高め、災害による被害・損失減少、災害リスク軽減を目指し、災害に強い国やコミュニティを構築 |
12月3日(木)13:00~13:45
| 吉川 徹 | (労働者健康安全機構 労働安全衛生総合研究所 研究推進・国際センター) |
吉川徹先生
12月5日(土)
仙台駅東口(8:15発) → 東松島市震災復興伝承館→ 東松島市(大槻俊斎*とコロナ対応)
→ 震災後の復興住宅エリア車窓見学 → 松島にて昼食・自由行動(途中下車可能)
→ 末の松山**(多賀城駅:途中下車可能) → 国府多賀城駅(途中下車可能)
→ 仙台駅東口(16:00)
※途中での乗車・下車可能
*大槻俊斎(1806~1862):神田お玉ケ池私設種痘所開設(東京大学医学部初代医学部長)
**契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは(清原元輔[清少納言の父])
末の松山
白萩(宮城野区福住町公園)
大槻俊斎像(手塚治虫の親族)
まんが「陽だまりの樹」で詳述
末の松山
白萩(宮城野区福住町公園)
大槻俊斎像(手塚治虫の親族)
まんが「陽だまりの樹」で詳述
ねらい
労災病院は、もともと炭鉱や地域の地場産業に従事する労働者の医療を担うために設置されました。しかし産業構造が変化し、当初の趣旨が変化・消滅しており、労災病院の新たな地域での役割を模索しています。地域における「勤労者医療」、さらに一般化すれば「地域経済と医療」の在り方の検討であり、どの地域の医療機関においても共通のテーマです。労働者健康安全機構本部勤務時代から研究テーマであり、これまでの研究成果をベースに、「地域経済と医療」のこれからの在り方を考えます。
12月4日(金)9:00~11:30
| 企画・司会: | 千葉 昭彦 | (経済地理学会北東支部 [北海道・東北]) |
| 庄子 元 | (経済地理学会北東支部 [北海道・東北]) |
千葉昭彦先生
庄子元先生
【2026年6月~7月にプレ・セッション(オンライン)を企画中】
12月4日(金)13:15~14:45
| 司会: | 依田 晶男 | (全国土木建築国民健康保険組合) |
| 金子 善博 | (労働者健康安全機構) |
労働者健康安全機構における取り組み
| 金子 善博 | (労働者健康安全機構本部研究ディレクター) |
産業保健センター等での取り組み
(企画調整中)
全国土木建築国民健康保険組合の取り組み
| 依田 晶男 | (全国土木建築国民健康保険組合) |
健康支援室による具体的な支援
(仙台健康支援室、企画調整中)
ねらい
第74回大会に関連するジョイント企画を、関係組織と準備しています。新しい領域や情報に接する機会にしていただけますと幸いです。
12月4日(金)13:15~14:45
| 企画・司会: | 豊田 章宏 | (日本職業・災害医学会、中国労災病院 治療就労両立支援センター所長) |
| 竹内 崇 | (日本総合病院精神医学会治療戦略委員会委員長、東京科学大学) |
| 登壇者: | 佐伯 覚 | (産業医科大学リハビリテーション医学講座、教授) |
| 吉田 賢史 | (大阪ろうさい病院治療就労両立支援センター、公認心理師) | |
| 船山 道隆 | (足利日赤病院、精神保健指定医) | |
| 稲次 基希 | (東京科学大学、脳外科医) |
12月4日(金)11:30~12:30(予定)
ランチョンセミナー:睡眠障害治療と標榜に関する最新状況(仮)
| 講師: | 内村 直尚 | (久留米大学理事長・学長、日本睡眠学会代表理事) |
共催:エーザイ株式会社
2026年12月6日(日)9:00~21:30(変則開催)
| 開催日 | 【調整中】2026年12月3日(木)または4日(金) |
|---|---|
| 開催形式 | ミニ講演+小グループでのワークショップ |
| 参加人数目安 | 30名以上 |
| 企画・運営 | 横浜労災病院倫理コンサルテーションチーム(リーダー:周藤 高) |
ねらい
第73回大会の会長講演で、横浜労災病院では病院として臨床倫理に対応できる組織・体制づくりと、他学会での臨床倫理コンサルテーションワークショップの開催をされていることをうかがいました。臨床倫理の概念に必ずしも馴染みのない方もいらっしゃると思いますので、臨床倫理の基本である「4分割表」の作成を体験していただく構成のワークショップをご企画いただきます。
本企画では、臨床倫理の基本ツールである“4分割表”を用いて、実際の臨床場面をイメージしながら考える体験型プログラムをご用意しました。
講義だけで終わらず、小グループでの対話を通して、日常の臨床で“モヤっとする場面”を整理する視点を持ち帰ることができます。倫理に初めて触れる方から、日々意思決定に悩む医療者まで、どなたでも歓迎です。【詳しくはこちら】
【曲目】検討中(春頃発表予定)
12月4日(金)15:00~16:30
江戸時代の医師修業と大槻玄沢
| 海原 亮 | (住友史料館) |
奈良時代の働きすぎ:木簡の記録から
| 馬場 基 | (奈良文化財研究所) |
馬場基先生
「江戸時代の医師修業(吉川弘文館)」の著者である海原先生からは、江戸時代の医学教育について、また北日本でなぜ蘭学が先駆的に取り入れられたのかを、大槻玄沢による仙台藩の医学教育への提言を含めてお話をいただきます。馬場先生からは、出土した奈良時代の長時間労働記録の木簡をはじめ、当時の勤労者の生活や災害との関連をうかがいます。
12月4日(金)12:40~13:10
| 高木 徹也 | (東北医科薬科大学医学部法医学教室教授) |
法医学実務を行っている立場から、日常生活に潜む思いがけない危険性について概説します。とりわけ超高齢社会となった我が国において、高齢者に特有の身体的要因や社会的背景を踏まえ、事故や突然死の実態をふまえつつ、見過ごされがちなリスクとその予防の重要性について考察します。
12月4日(金)13:15~14:45
| 企画・司会: | 有賀 徹 | (コンソーシアム代表理事、労働者健康安全機構顧問 日本病院会救急・災害医療対策委員会委員長、 元日本救急医学会代表理事[東日本大震災当時]) |
災害時地域ヘルスケアレジリエンス体制確保における地区防災計画の役割
| 伊藤 弘人 | (HBC理事、第74回日本職業・災害医学会学術大会会長) |
介護等多様な連携による地域ヘルスケアレジリエンスの向上
| 磯打 千雅子 | (香川大学特任準教授) |
地域予防医療推進による地域ヘルスケアレジリエンスの向上
| 高垣 有作 | (国保すさみ病院名誉院長) |
超高齢社会における医療支援とその方法
| 野口 英一 | (ヘルスケアBCPコンソーシアム理事) |
共催:ヘルスケアBCPコンソーシアム
© 2025 第74回日本職業・災害医学会学術大会